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(From H14-10-28)

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掲示板(一言どうぞ)

早稲田、ラグビー大学日本一(H17−01−09)



早稲田、ラグビー大学日本一(H17−01−09)

各誌の記事

早大が2大会ぶり12回目の優勝 ラグビー大学選手権 asahi.com H17-01-09

ラグビーの全国大学選手権第41回大会は9日、東京・国立競技場で決勝があり、早大が関東学院大を31―19で破って2大会ぶり12度目の優勝を果たした。早大の優勝回数は明大と並んで大会最多となった。
 4季連続で同じ顔合わせとなった決勝は、連覇を狙う関東学院大が後半9分に北川智のトライ(ゴール)で逆転に成功。だがその後早大は「史上最強」とも言われる強力FWを軸に攻め、3連続トライで突き放した。関東学院大はしつこい防御で健闘したが、後半に力尽きた。 (01/09 19:06)

早大が12度目の優勝・全国大学ラグビー nikkei.co.jp H17-01-09

ラグビーの全国大学選手権最終日は9日、東京・国立競技場で決勝を行い、前回準優勝の早大が31―19で2連覇を目指した関東学院大を破り、2大会ぶり12度目の優勝を果たした。
12度目の大学日本一は明大と並び、史上最多タイ記録となった。〔共同〕  (15:53)

ラグビー大学選手権、早大が2年ぶり優勝 yomiuri.co.jp H17-01-09

ラグビーの第41回全国大学選手権(読売新聞社後援)は9日、東京・国立競技場で決勝が行われ、早大が関東学院大を31―19(前半12―7)で破り、2年ぶり12度目の優勝を果たした。 12度目は明大に並んで最多。
 前回準優勝の早大は後半、一時12―14とリードを許したものの、3連続トライで突き放し、前回覇者の関東学院大に雪辱した。 (2005/1/9/15:51 

早大が12度目の優勝 全国大学ラグビー  sankei.co.jp H17-01-09

ラグビーの全国大学選手権最終日は9日、東京・国立競技場で決勝を行い、前回準優勝の早大が31−19で2連覇を目指した関東学院大を破り、2大会ぶり12度目の優勝を果たした。 12度目の大学日本一は明大と並び、史上最多タイ記録となった。(共同)

大学ラグビー:早大2年ぶり12回目優勝 関東学院大降す mainichi-msn.co.jp H17-01-09

ラグビーの第41回全国大学選手権は9日、東京・国立競技場に3万5462人の観衆を集めて決勝が行われ、早大が連覇を狙った関東学院大を31−19で降し、2年ぶり12回目の優勝を果たした。12回は明大と並んで大会最多タイ。4年連続で同じ顔合わせとなった決勝は、早大が前半、2トライなどで5点をリード。後半は関東学院大がいったん逆転したものの、早大は13分にSO安藤が再逆転トライ。その後も2トライを重ねて関東学院大を突き放した。
 両校は、社会人などを含めた8チームで争われる日本選手権(2月5日開幕)に出場する。毎日新聞 2005年1月9日 16時12分

早大が快勝し、2年ぶり12度目の優勝−ラグビー大学選手権  sanspo.com H17-01-09
ラグビーの全国大学選手権最終日は9日、東京・国立競技場で決勝を行い、前回準優勝の早大が31−19で2連覇を目指した関東学院大を破り、2大会ぶり12度目の優勝を果たした。
 12度目の大学日本一は明大と並び、史上最多タイ記録となった
早大が2年ぶり大学日本一/大学ラグビー nikkansports.com H17-01-09

<ラグビー全国大学選手権:早大31−19関東学院大>◇決勝◇9日◇東京・国立競技場

 早大が31−19で関東学院大を下し、2年ぶり12回目の大学日本一に輝いた。前半3分に早大がスクラムから展開し、TB内藤が右隅に先制のトライ。同32分にはFB五郎丸が独走で持ち込み追加点を奪った。追う関東学院大は同36分にFL北川忠が早大ボールをチャージ、そのまま持ち込んで1トライを返した。 
後半10分にTB北川智が早大のパスをインターセプトし、自陣から独走、同点のトライを決めた。ゴールキックも決まり、この試合初めてリードを奪う。しかし、早大は同14分にHB安藤が再逆転のトライを奪うとリズムに乗り、ボールを支配。さらに2トライ2ゴールを挙げ関東学院大を突き放した。

 早大清宮監督は「本当にやった〜!という感じ。逆転されたあと、いつものような意識で攻めることができた」と目を潤ませながら話した。[2005/1/9/17:38]

ラグビー大学選手権、早大が明大に並ぶ12度目の優勝 yomiuri.co.jp H17-01-09

ラグビー・第41回全国大学選手権最終日(9日・国立競技場=読売新聞社後援)――4大会連続で同じ顔合わせとなった決勝は、早大が関東学院大を31―19で破り、2季ぶり12度目の優勝を果たした。
 12度は明大に並んで史上最多タイ。
 前半、5点をリードして折り返した早大は後半、トライを奪われるなどして、一時2点のリードを許した。しかし、直後の13分にトライを決め、すぐさま逆転。さらに2トライを重ねて突き放し、前回覇者の関東学院大に雪辱した。

 ◆伝統のBKが結果、「らしさ」伝承◆
 「らしさ」は、しっかりと受け継がれていた。早大の5トライのうち4本はBKが奪ったもの。「史上最強FW」ばかりがうたわれる中、伝統のBKが結果を出した。
 後半、風下に回り、逆転を許した早大。13分だった。ゴール前で球を受けた司令塔の安藤が中へ切れ込んで防御網を突破、再逆転のトライを決めた。安藤は「ボールをもらった時に内側が開いていた」。相手防御がパスの行き先に気をとられてできる「穴」を狙っていたという。
 安藤はこう話す。「早稲田の伝統はBKだけど、今年はBKが駄目と言われていて、悔しさがあった」。先制トライのWTB内藤は「決勝戦のレベルではモールでトライは取れないだろうから、最後はBKで試合が決まると思っていた」と振り返った。
 もちろんこうしたBK陣の活躍の影には、FWがいた。安藤の逆転トライはその直前に、FWがモールを押し込み、関東学院大の警戒がそちらに向いたのが、結果的に「穴」のできる一因ともなった。
 FW陣は関東学院大に研究され、思ったほど圧倒することはできなかった。だが、ラインアウトでは圧勝し、力強い縦突進はやはり脅威となった。FWとBKをつないだSH後藤翔はこう話す。「FWの圧力があったからこそBKがトライを取れた」。 史上最強FWと伝統のBKが高いレベルでかみ合い、国立競技場に2年ぶりとなる優勝歌「荒ぶる」が響き渡った。(大塚 貴司)

 ◆「先輩のためにも来年こそ」若いチーム、雪辱誓う◆
 「シーズンの最後の最後で自分たちのプレーをしてくれた。残念だったけど、いい結果だった」。関東学院大の春口監督は、声を大にして選手をたたえた。 先発は1人を除いて3年以下。さらに今大会に入ってからはBK陣を大幅にポジション変更するなど不安な要素を抱えたまま臨んだ。だがチームは1戦1戦成長を遂げ、準決勝ではリーグ戦で敗れた法大に見事に雪辱し、この日を迎えた。 決勝前日。メンバーに選ばれなかった松本主将ら4年全員が、レギュラーに向けて手紙を書いた。「4年の分まで頑張ってくれ」。下級生に思いを託した。 経験の少ないFW陣は心配していたスクラムでほぼ互角に戦った。しかし後半、マイボールのラインアウトをことごとく奪われた。最後の勝負所で“若さ”が顔を出し、苦杯をなめた。 それでも、後半ロスタイムに連続攻撃から最後は3年のWTB北川智がトライを挙げ、意地を見せた。「来季はこの舞台で絶対優勝する」。今季途中から主将代行を務める3年のCTB有賀は誓った。試合に出られなかった4年のためにも――。(西村 海)

 ◆歴代優勝回数

1 早   大 12
1 明   大 12
3 関東学院大 5
4 同   大  4
5 慶   大  3
5 大 東 大  3
5 法   大  3
8 日 体 大  2
 (2005/1/9/20:45 読売新聞

荒ぶるワセダ王座奪回、12度目の頂点に立つ (sanspo.com H17-01-10)
 王座奪回だ! ラグビーの全国大学選手権最終日(9日、国立競技場)は決勝を行い、前回準優勝の早大が、2連覇を目指した関東学院大を31−19で下して、2大会ぶりの優勝を果たした。後半にリードを奪われる窮地を、4年生のSO安藤栄次(熊谷工)とLO内橋徹(明善)の連続トライが救い、明大に並ぶ12度目の優勝を達成。4年連続で日本一を争ったライバルに雪辱し、日本一になった時のみに解禁される部歌『荒ぶる』が国立競技場に響いた。

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 ▼決勝(国立)
早  大
(対抗戦1位)
31 12−7
19−12
19 関東学院大
(リーグ戦2位)

 わずか4分で栄光をたぐりよせた。誰もが予想しなかった早大の12−14のビハインドを、最上級生が連続トライでひっくり返した。後半13分、敵ゴール前でパスを受けたSO安藤が守備網を突破してインゴールへと飛び込むと、17分にはLO内橋が60メートル独走トライ。スタンドで清宮監督が目を潤ませたほどの電光石火のアタックだった。

 「相手が外側にかぶっていた。思い切って内側に攻めたのがよかった」。安藤が、死闘を振り返る。後半9分の関東WTB北川智のトライで、今季早大が試合途中に初めてリードを奪われた。SH後藤翔も「相当ヤバかった」と振り返る。大舞台での今季初黒星か…という危機的状況で冷静に勝負をみていたのが、4年間修羅場をくぐってきた諸岡主将だった。

 「取られたトライは、すべてミスから。しっかり守れば焦ることはない」。ピンチに動じない強い精神力。その源泉は4年前の入学時にあった。97年度から4季連続で大学選手権決勝進出に失敗して、00年度は正月越えすらできなかった早大に入部したのは、諸岡、安藤、内橋らわずか20人だった。各学年30人以上の部員がいる早大では、異例の少数部隊。そこに乗り込んできたのが清宮監督だった。

 砂ぼこりが立つ当時の東伏見グラウンドで、半信半疑の選手たちに新監督は優勝を誓った。1年目で5季ぶりの決勝戦進出を果たすと、2年目には13季ぶりに日本一を奪還。しかし、3年の任期が終わる昨季決勝で関東に敗れたことが、清宮監督に続投を決断させた。「入学したときから一緒だった選手のためにも、自分が残らないと」。ワセダ魂をたたき込まれた4年生たちも応えた。

 1年前、関東のパワーに粉砕された夜、当時の3年生は日付が変わるまで杯を交わした。「今日の悔しさを来年晴らそう。1日1日を無駄にするな」。栄光の原点となる、あの日から、打倒関東を胸にパワーアップに取り組んだ。全体練習のメニューに筋力トレを取り入れて、FWの平均体重は4キロ増えた。決勝前日には、メンバーから外れた9人の4年生が若手に交じって部内マッチに出場。諸岡主将も「あの姿が心に刻みつけられた。4年生のメッセージは試合メンバーにも届いたはず」と胸を張った。

 表彰式が終わったグラウンドに早大ラグビー部員133人が円陣を組むと、諸岡主将の歓喜に震える声が響いた。
 ♪荒ぶーる吹雪の逆巻くなーかーにー
 2年ぶりに国立夢舞台に流れる『荒ぶる』の第一声に全部員が続くと、清宮監督の目にも熱いものが。「1年前からやってきたことが間違いじゃないことを、選手は証明してくれた。きょうは泣かせてください」。チームを王座奪回へと導いた4年生と名将が、新たな早大黄金時代の扉を押し広げた。
吉田宏

★荒ぶる★
  日本一を達成したときにのみ歌うことが許される早大ラグビー部伝統の部歌。このほか、試合前の出陣の際に歌われる『北風』も部歌として伝統的に引き継がれている。

激闘VTR★

 早大がBK陣の活躍で逆転勝ちした。前半3分にWTB内藤のトライで先制し、32分までに12−0とリード。その後関東学院大の猛攻を受け、後半9分にはトライを許し12−14と逆転される。しかし13分にSO安藤のトライで19−14と再び逆転し流れを引き寄せると、17分にはLO内橋の約60メートル独走トライなどで点差を広げた。反撃を後半ロスタイムのトライのみに抑えた早大が31−19で勝った。

★早大ラグビー部史★
 大正7(1918)年創部。昭和2年の豪州遠征で生み出された「揺さぶり戦法」で戦前に黄金時代を築く。戦後は大西鐵之祐監督のもと20年代に常勝時代を迎えたが、30年代に一時低迷して対抗戦Bグループに転落する屈辱を味わった。どん底からはい上がった37年には「カンペイ」と呼ばれるサインプレーが誕生。44年から52年まで対抗戦60連勝を記録した。日本選手権に4度、大学選手権に12度優勝している。

★トリビア★

 早大は今季無敗で大学王者となった。12度の大学選手権優勝は、明大と並ぶ史上最多記録。だが、過去の選手権優勝チームすべてが、無敵の王者だったわけではない。関東の大学チームの試合形式が、現行の対抗戦とリーグ戦の2グループに分かれた昭和42年度以後、早大が大学王者となったのは10度。そのうち9度は対抗戦優勝から大学選手権を制している。
 唯一の例外が平成元年度。早大は対抗戦で日体大に次ぐ2位で大学選手権に臨み、決勝戦で日体大にリベンジして優勝した。その時の主将はNO・8清宮克幸。現在の早大監督だ。
 大学選手権は各リーグから複数チームが参加するため、リーグ勝敗との逆転現象が起こり得る。ちなみに、大学選手権で早大Vs明大のライバル対決が実現したのは過去11度。そのうち、同年度の対抗戦の「早明戦」と同一勝敗となったのは、過半数に満たない5度だけだ。
10 王座奪回にかけたこの1年−早大・清宮監督手記 (sanspo.com H17-01-10)

監督の任期を延長した1年目で奪回した大学王座。早大・清宮克幸監督は、伝統の展開ラグビーにプラスして、同校史上最強のFWを作り上げ、新たな全盛期の扉を開けた。就任4年目の今季、選手たちを鍛え上げて日本一の座を奪回し、『荒ぶる』を高らかに歌った清宮監督が、王座奪回にかけた1年間を振り返ってくれた。〔写真右:同下:

 すばらしい決勝戦だった。われわれのめざした「アルティメットクラッシュ(究極の破壊)」を、選手は日本一をかけた最高の舞台でみせてくれた。もちろん関東学院大の選手もたたえたい。さすが、8年連続で決勝に進んだチームだった。

 1年前に監督続投を決めたのも、すべてこの日のためだった。昨季の大学選手権決勝で関東に敗れて3年の任期が終わったとき、「やり残したことがある」と感じた。優勝、打倒関東よりも、ワセダラガーメンは『荒ぶる』を歌うのが究極の目標。最高の歌声だった。4年生への特別な思いもあった。監督に就任したときの1年生だから…。新人だったPR伊藤やLO桑江を、練習後に僕の足元に寝かせて腹筋運動を500回やらせたのも、彼らへの期待があったから。最上級生になったとき、一緒に戦い、勝利を分かち合えたのが、なによりもうれしい。

 今季を振り返ると、チームを優勝に導くための準備が、ぬかることなくできた。就任からの3年間で、チームのスタイル作りは完成した。だから4年目の今季は、戦うためのトレーニングに集中できた。最も効果的だったのは選手の筋力強化。決勝戦メンバーの体重は昨季より1人平均4キロアップするなど、確実に成長してきた。早大史上最強のFWも、日々の積み重ねの結晶だった。

 個人的にも、どうしても勝ちたいシーズンだった。一昨年の11月にイラクで命を落とした早大ラグビー部OBの奥先輩(奥克彦大使)の墓前に、去年は日本一の報告ができなかった。僕が監督に就任するときも「お前しかできないことを考えるんだ」と励まされ、究極の勝利、完璧な勝利をイメージしたスローガン「アルティメット・クラッシュ」を一緒に考えてくれた。この日の、スローガンどおりの勝利。必ず、天国の奥先輩も見届けてくれたはずだ。

 来季は、延長した監督任期の最後の1年。卒業するメンバーも多いが、今季のチームと一緒にプレーした経験は大きな財産。関東学院大も、必ずいいチームに成長するはず。決勝で対決するのを目標に、新たなシーズンをスタートさせたい。

 

★清宮 克幸(きよみや・かつゆき)
 昭和42(1967)年7月25日、大阪市生まれ。37歳。中学時代はサッカー部だったが、ラグビーを薦められて大阪・茨田高に入学。1年からWTBでレギュラー、2年からはNO・8。3年時に花園に出場、高校日本代表主将を務めた。早大でも1年からレギュラーとなり、62年度に日本選手権優勝、平成元年度に主将として大学選手権優勝。FLとして活躍したサントリーでも主将を務め、7年度には日本選手権優勝を経験。13年度から早大監督に就任し、対抗戦4連覇。14、16年度には大学選手権優勝に導いた。総合スポーツクラブ「ワセダクラブ」専務理事も務める。

★奥大使襲撃事件★

 平成14(2003)年11月29日、イラク北部ティクリット付近でバグダッドの日本大使館の車が移動中に襲撃され、在英国大使館の奥克彦参事官と在イラク大使館の井ノ上正盛書記官が殺害された事件。奥さんは早大2年の夏に外交官上級試験受験を理由にラグビー部を退部、留学した英オックスフォード大でラグビーを続けた。昨年9月には秩父宮で追悼試合が行われ、早大がオ大に25−9で勝った。


 
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